緑内障

『緑内障について』

緑内障は 「視神経と視野(ものの見える範囲)に特徴的な変化を起こし、眼圧(目の硬さ)を下げることで抑えうる病気」です。言い換えると目の硬さ(圧力)に負けて視神経が弱っていく病気です。

タイプは、発作的に眼圧が上がり痛みや充血を起こす急性のものと、まったく自覚しないままゆっくりと視神経が弱っていく慢性のものがあります。

患者数は慢性のものが多く、急性の6倍以上と考えられています。
急性のタイプは、眼内の水の流れに問題があり、これが詰まってしまうことで目が硬くなります。感冒薬や睡眠薬などが原因になることもありますので、服用に眼科での診察が必要となる方もいます。

多くを占める慢性のものは進行するまで症状がありません。10年、20年といった長い時間をかけて視神経が弱ります。それに従いものの見える範囲(視野)が狭くなり、最悪の場合失明にも至ります。

数年前に行われた一つの町での大規模な調査で、日本人の5%、20人に1人が緑内障にかかるであろうと考えられています。これは大変な数で、同窓生1クラスに2人くらいが緑内障になっても不思議ではないということです。

現在のところ日本での失明原因の1位はこの病気です。多くを占める慢性のものは、本人も気づかないうちにジワジワ悪くなるという点で恐ろしい病気です。しかし、長い時間がかかるため、軽いうちに診断・治療ができるチャンスが大きいとも言えます。実際、普通の健康診断で多くの方が早期発見されています。良い薬(点眼)も多く、今までの生活・仕事に支障なく治療できる患者さんが大部分です。

どのように見つけて治療していくか

緑内障は目の硬さ(眼圧)に負けて視神経が弱っていく病気です。

病気が始まると10万本あるといわれる神経線維が徐々に脱落していきます。
進むと視神経の形が凹んでいるのが観察されます(視神経乳頭の陥凹拡大と言われます)。
その後ものの見える範囲(視野)に障害が出始め、最後には視力が落ちてきます。

まとめると、まず神経の形が変わり、見る力が落ちて行き、自覚症状が出てくるのは最後の方です。
一度やられた神経はもとに戻らないので、早期発見し治療をするのが大事です。
自分で気が付かない病気を早く見つけるには健康診断が重要です。
特に有用なのが眼底写真での検診です。
40歳を過ぎたら必ず受けるようにしましょう。

検診で疑わしい場合、眼科での詳しい検査を受けます。
一般的にはすぐに治療や手術とはならず多くの検査から緑内障の状態を見極めることになります。
緑内障の進行程度(視野の障害の程度)、眼圧の高さ、患者さんの年齢などから、治療の目標となる目標眼圧を設定できれば理想的です。

目標となる眼圧を達成するために点眼を選択し、使用してもらいます。
その後定期的な検査を行い、目標値を評価変更していきます。
手術については点眼治療でどうしても目標に至らない場合に考えられると理解してください。

緑内障は非常にゆっくり進行するため治療も長い期間が必要です。
毎日決められた回数の点眼をすることは大変でもあります。
しかし一方、他の多くの病気と違い生活において制限を必要とする場合は稀です。
緑内障があるからといって、仕事や趣味、食事に差しさわりがある場合はほぼありません。

日本では5%ほどの方が緑内障に罹ると考えられています。
健康診断での早期発見を心掛けてください。


もっと詳しく

なるほど納得!緑内障の情報サイト

治療

治療では失った視野や視力は回復できない為、病気の進行を遅くする治療を行います。具体的には、緑内障の原因因子である、眼圧を下げる治療をおこないます。点眼薬を使いますが、点眼薬で治療効果がない場合、レーザー治療や手術を行います。

このような症状の方は早期検査を受けてください。

  • 検診で視神経乳頭陥凹拡大 (緑内障疑い)と指摘されたことがある方
  • 物が二重に見えたり、物がゆがんで見える方
  • 視力低下がある方
  • 網膜の中心部に(黄斑)に病気のある方
  • 網膜に出血がある方

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